★容器と植物の組み合わせで,世界に
一つしかない自分だけのミニ観葉を
つくれます。用土は全て鹿沼土。水
やりのタイミングが簡単にわかり,
水やりの失敗はほとんどなくなりま
す。
(注)写真左はフィットニアで,プテリス
(写真右)ではありません。
おしゃれなカップで枯らさずに楽しめる
ミニ観葉の育て方
2 従来のカップ栽培との比較
◆容器
◆用土
4 鉢上げまでの手順
◆鉢の準備
◆用土
◆その他準備する物
◆鉢上げの手順
6 育て方のポイント(鉢上げ後の管理方法)
◆水やり
◆肥料
◆鉢上げの時期
◆切り戻し,株分け,鉢替え,挿し芽
◆光
◆温度
◆湿度
◆病害虫対策
7 魅力ある観葉植物の飾り方と主な品目の特徴
◆魅力ある観葉植物の飾り方
◆主な品目の特徴
1 この栽培方法の特徴
第3章 セントポーリアと同様です。
2 従来のカップ栽培との比較
(写真1) (写真2)
(写真3) (写真4) (写真5)
(写真6) (写真7)
(写真8) (写真9) (写真10)
第3章 セントポーリアとほぼ同様です。観葉植物の種類は多いので,容器と植物を組み合わせれば,第3章でも述べましたが,世界でひとつしかないミニ観葉がいくつもできるのが,この栽培方法の魅力です。写真1は,2015年に勤務していたフラワーパークかごしまで展示した一部です。
写真5は,恐らく小型アガベの仲間で,直径6a,高さ8cmの樽型の容器です。手に持ってみると,意外に重く,質感のある容器です。容器も小さく,肥料もやっていないこともありますが,生長が遅く,ミニ観葉,というよりもミニ多肉植物としては最適で,とても気にいっています。
写真6は,これよりやや大きめの梅干し,あるいはミソなどを入れる壺ですが,フィットニアを植えてみました。この壺は,かなり人気がありました。写真7は普通サイズのティーポットに,シンゴニウムを植えています。
このようなミニ観葉をたくさんつくった時に,鹿児島大学生50名くらいに今後の消費拡大の参考にするために,アンケート調査をしたことがあります。その内容は,ひとつには容器,次には植物,最後が容器と植物の組み合わせ(トータル)で気にいった順位を上位5番目まで選択してもらうことでした。結果には一つの傾向があり,トータルとして順位が高かったものは,容器での順位が高いものが上位に入っていることでした。若い人は,自分の好みをまずは容器で選んでいると思われました。今後の消費拡大で,容器の選択が極めて重要であると思われます。
なお,一番人気は写真8で,キュービックブロック型の鉢は最も人気が高かったです。ドラセナ・サンデリアーナも人気が高い植物のひとつでした。2番目が写真9で,陶器のブタとたまたまツルがワッカ状になったプミラがかわいいとのことでした。3番目は写真10で,容器は小さなコーヒーカップで,受け皿とセットになっていることがいいとのことでした。フィロデンドロン自体は,それほど上位の人気ではありませんでした。
写真10は,事務デスク上の鉢ですが,パソコンワークで疲れたり,考えが行き詰まったりしたときに,かわいい鉢に目をやると,ほっと一息つけ,心が休まります。
植物と容器の組み合わせを考えていると,とても楽しくなります。その他にもたくさんの容器と植物の組み合わせがありますが,後述のページを参照下さい。
第3章 セントポーリアの5鉢上げ準備 鹿沼土の特徴と同様です。
3 この技術を洋ラン栽培にも応用
洋ラン栽培でも,水やりの失敗で,株を枯らす方が多いのが実情です。水ゴケやバー
ただし,洋ラン栽培では,底穴のある鉢を使いますが,鹿沼土を使うと,受け皿に一時的に水をためても,湿害は発生しません。鹿沼土は,毛管現象で水が上がってきても粒子間にすき間があり,酸素が根に供給されるので湿害が発生しないのではないかと思われます。
4 鉢上げまでの手順
(写真11)
(写真12) (写真13)
第3章 セントポーリアとほぼ同様な考え方で準備すればよいですが,品目数が多いので多種多様な容器を鉢として利用できます。
また,苗の大きさで,鉢を選ぶこともできます。これまでに7〜8号鉢のような大きな鉢(写真11)で栽培したこともありますが,もっと大きな鉢でも品目さえ選べば栽培できると思います。写真11(2015年8月,フラワーパークかごしまで撮影)の大鉢は,左から2番目が (写真14)
ドラセナ・ゴッドセフィアーナで,残りの3鉢はディフェンバキアです。小さな容器には,矮性シンゴニウム,フィットニア,サンセベリアを植えています。
これまで利用した最も小さな鉢(写真12,直径6a,高さ5.5a)で,品目はクリプタンサスです。写真13も同じクリプタンサスで幅8cm,高さ4cmの鉢です。クリプタンサスは,ブラジル原産,パイナップル科で,20種類ほどあるそうです。多湿を好むとのことですが,意外と土壌の乾燥にも強い品目です。午前中よく日が当たる,東側玄関のすりガラスドアの内側で育てています(写真14)。日陰になると,葉の発色が悪くなります。小さな容器で,無肥料で2年余り栽培していますが,きわめて育てやすい品目です。
室内(最低温度6〜8度以上)では,冬越し可能です。もうそろそろ植え替え時期かなと思いますが,できるだけミニの姿を長く楽しみたい,と考えます。
第3章 セントポーリアと同様です。
鉢上げの手順は,第3章セントポーリアと同様ですが,次の写真はパイナップルの仲間で,フリーセアの鉢上げの手順です。
(写真15) (写真16)
(写真17) (写真18)
写真15 鉢から苗をはずし,根土をおおまかに落とした後,水洗いをして残った土などを十
分取り除きます。
写真16 根が大きくて鉢底に鹿沼土が入れにくい場合には,予め鹿沼土を少し入れておきま
す。
写真17 用土入れで,鉢の8分目ぐらいまで鹿沼土を入れます。
写真18 水を鉢土表面まで入れます。フリーセアは最初から水をたくさん入れても問題はあ
りませんが,植え付け当初の水やりに注意が必要な品目もあります(後述7を参照
のこと)。そのような品目は,鉢を傾けて,中の溜まった水を出します。
5 この栽培方法に適さない品目の栽培方法
具体的な品目は後述のとおり。底穴のある鉢を受け皿の上に置いて育てます。従来の方法と異なる点は,用土は鹿沼土を使うことと,受け皿に溜まった水は捨てなくてもよいということです。鉢上げまでの手順は,底穴のない栽培方法と同じです。鉢上げ後,水をやると受け皿に水が溜まります。受け皿の水がなくなり,鉢土の表面がやや白っぽくなったら,鉢土表面が全て濡れるようまんべんなく水をやります。
鹿沼土では,毛管現象で水が上に上がって来ても,粒子間にすき間があり空気があるので,受け皿に水を溜めても湿害を起こさないと思われます。
6 育て方のポイント(鉢上げ後の管理方法)
第3章 セントポーリア(?ページ)とほぼ同様です。ただし,育てにくい品目は,鉢上げ時に,鉢土表面まで水を溜めるのではなく,鉢を傾けて全て水は外に出し切ります。
しばらくは,水を溜めっぱなしにすることなく,徐々に多湿状態に慣らします。特に低温期の冬は,根が湿害を受けやすいのでできるだけ乾かし気味に育てます。水を少なめにやって,鉢土の表面が毛管現象で濡れればよいと思います。
このような水管理を1か月くらい続けると,鉢に水を一杯溜めても問題なく生育できるようになる品目もあります。品目ごとの育て安さについては,後述7を参考にして下さい。
ミニ観葉なので,その草姿を長く楽しむためにはできるだけ肥料は控え目にします。大きくしたいのなら,通常の大きな穴空き鉢で育てればよいでしょう。
基肥は施しません。下葉や全体の葉が少し黄色くなり始めたら追肥をします。追肥は,マグアンプKやIB化成(第3章セントポーリアを参照)などの緩効性肥料を施します。鉢が小さいので,速効性の肥料や肥料が多過ぎると根が濃度障害(第3章セントポーリアを参照)で傷む恐れがあります。同じ理由から,特に液肥は使用しないようにします。なお肥料は,生育が緩慢な低温期(冬期)は,施しません。
鉢上げは,最低温度が15度以上の時期であれば問題ありません。ただし,鉢上げ後おおむね1か月は生育期間が必要なので,秋は15度以下になる1か月前までに鉢上げ(鉢替え)は済ませます。低温に弱い品目や育てにくい品目については,低温時期は根が傷み枯れやすいので,8月までに鉢上げを済ませます。
植物が大きくなって,鉢とのバランスが悪くなったら,伸び過ぎた枝を適当な長さに切り戻します。切り戻した枝は,挿し芽をして株を増やすことができます。増えた株は,今までと異なる容器で育てると,新鮮味が出ます。
植物が大きくなってきたら,ひとまわり大きな容器に鉢替えします。7〜8号鉢(直径21〜24a)程度の大鉢でも問題なく栽培できます。
元の容器で栽培したい場合は,容器の大きさに合わせて,枝と根を切り戻して植え替えます。株分けできる場合は,株分けして植え替えます。
直射日光は良くない品目が多いと言えます。クロトン,ドラセナ,パキラ,サンスベリア,カッポク(シェフレラ)などは,強光にも耐えます。ただし,これらの品目も長く室内で育てられている場合には,急に戸外に出すと葉焼けを起こします。
直射日光の当たらない場所,レースのカーテンや障子越しが適しています。建物の北側の部屋であっても,窓があって外の光が入り込んでくるような,ある程度の明るさがあれば問題はありません。
一般的にポトスやアイビーなどの斑入り植物は,光が足りないと,葉の斑が徐々に消え,最後は全く消えて緑色の葉になります。光合成量を増やすために,緑色の部分(葉緑素)を増やすからです。
品目によって異なりますが,おおむね35度以上の高温が続く環境はよくありません。
観葉植物にとっては,高温よりも低温の方が問題になります。冬越しの温度は,品目によって異なります。このことについては,後述の品目別の特徴,育て方のところで説明します。
熱帯雨林を起源としている品目が多いので,夏季,乾燥しているときに霧吹きなどで葉水をしてやることはよいことです。ただし,しなくてもこれまで問題はありませんでした。たくさん鉢があると,霧吹きも大変です。葉が汚れているようであれば,濡れティシュで拭き取ります。
一部葉先や葉が枯れることはありましたが,これまで室内で病気が問題になったことは
ありません。
傷み,肥料不足,肥料過多(濃度障害),老化,高温,低温,病害虫などです。
ダニが発生することがあります。ごくまれにコナカイガラムシ,スリップス(アザミウ
マ類),アブラムシ,ハモグリバエの発生が見られます。
@耕種的防除法(農薬を使用しない)
●被害のない苗を導入します。ダニは葉裏についていることが多いですが,小さいので
見逃しやすいと言えます。購入時によく葉裏を見ることが大切です。
●近くに被害のある株を置かないようにします。
●ダニ(クモの一種)は風や人間の体について運ばれるので,被害株に近づかないよう
にします。
●これまでの経験では,ダニの被害株は,鉢を戸外の植物に囲まれた日陰にしばらく置
いておくと,いなくなりました。その理由としては,天敵に補食される,もっと嗜好
性の強い他の植物に移動する,環境条件(温度,湿度など)が悪くなり他の植物へ移動
するなどが考えられます。
(写真19)
A農薬散布
●散布器具(写真19)
容量は500ccで,写真のような長い柄の先にノ
ズルがついたハンドスプレーが便利です。
●安全対策
安全のため,マスクと手袋を使用します。
●農薬
粒剤タイプが安全です。水に溶けると,根から
植物体に吸収され,1か月程度は有効です。残念ながら,ダニに有効な粒剤はありま
せん。同じ薬剤,同じ成分のものを使い続けると,効果が落ちてくるので注意が必要
です。粒剤は種々あるので,適用害虫や使用方法などについて注意書きをよく読んで
使用します。
7 魅力ある観葉植物の飾り方と主な品目の特徴
どんなに気にいったものでも,毎日見ていれば飽きてくることがあります。観葉植物はきれいな花が咲かないし,成長も遅いし,変化がないので,そうなることがあるかもしれません。
ところが人は表情が変わります。自分の恋人や家族がかわいいのは,表情がその時々で変わるからです。観葉植物については,次のように飾り方を工夫すればさらに魅力がますと思います。
(写真20)
写真20〜22などの鉢カバーには,底穴のある鉢は受け皿が必要になります。ところが,鉢カバーにあった受け皿がなかなかありません。仮にあっても,鉢を置くと,下の方が見えないので,そのまま水をやると,中で水がこぼれる恐れがあります。水やりをしてから鉢を置きなおす必要があります。
写真20は,3号鉢がちょうど入るようになっ
ているのですが,これにあう受け皿はなく,何
を飾ればよいか迷ってしまいます。犬好きな方にはたまらないグッズだと思いますが,何を
飾ればよいか提案できれば,この商品の人気はもっと高まると考えます。
(写真21) (写真22)
それぞれの鉢カバーにあった大きさの容器はけっこうあります。鉢カバーと容器,植
物の組み合わせで,楽しみ方の幅が広がります。
鉢の中の植物は,写真20は矮性シンゴニウム,写真21はアイビー,写真22はカシワバ
ゴムです。
(写真23) (写真24)
(写真25) (写真26)
写真23,24は玄関の上り口で同じ場所で,飾り台と植物を変えています。写真23はシ
ンゴニウムとヒメモンステラ,写真24はポトスライムです。写真26は,写真23と同じ鉢
ですが,写真25の底穴のないプラスチック鉢(100円ショップで購入)を中に置いただけ
です。植物はネオレゲリアです。光が当たると,葉が赤くなります。
(写真27) (写真28)
(写真29) (写真30
(写真30) (写真31)
(写真32)
部屋のカーテン,模様替えをすることで部屋の雰囲気が変わり,気分が一新します。同
じ鉢を同じ場所に長く置いておくと,あきがきます。しかし,鉢や鉢の組み合わせを替え
ると,新鮮な気持ちになれます。季節ごとに,あるいはお客様の来訪がある時に配置換え
をしてはどうでしょうか。
写真27,28は居間です。写真29は,居間と台所との間です。写真30は,写真23,24と同
じ場所,写真31は洗面所です。写真32は,庭のテーブルです。
(写真33) (写真34)
鉢の周りにファンシーなグッズを置くと,雰囲気が変わり,楽しくなります。写真33,
34は ,2015年8月に,勤務していたフラワーパークかごしまで撮影したものです。
(写真35) (写真36)
尺鉢以上の大きさの鉢でも栽培できます。写真35左はフィカス・アルテシーマ,写真36
左はスパシフィラムです。
(写真37) (写真38) (写真39)
(写真40)
植え替える時に,同じ鉢でなく,違った鉢にすると変化を楽し
むことができます。写真37〜40は,植物は全てシノブですが,植
える容器によって印象,雰囲気がかなり変わってきます 。
★寄せ植えにする
大き目の鉢を用いなければなりませんが,寄せ植えで,品目
や鉢の組み合わせを楽しんでもよいと思います。
★育てることが楽しみになれば,飽きることはなくなる
長く上手に育てている(植え替え,追肥,切り戻し,株分け
,挿し芽)と,自然に愛着が湧いてきて,飽きることはなくな
ります。
盆栽やコケを栽培されている方は,自然や生命の神秘,奥深さに思いを馳せながら,じ
っと見つめているだけで楽しいと感じているのではないかと考えます。
冬越しの最低温度,光に対する特性さえわかれば,ほとんどの観葉植物は容易に育てられ
ます。
一時的に容器に満杯の水をためても湿害を起こさない,水挿し(水につけて挿し芽をす
ること)が容易にできる,一般の家庭で特に加温(最低温度6〜8度)しなくても冬越し
できる次項の品目は育てやすいと言えます。
(写真41) (写真42) (写真43)
(写真44) (写真45) (写真46)
(写真47) (写真48) (写真49)
(写真50) (写真51) (写真52)
(写真53) (写真54)
アグラオネマ(写真41),イレシネ(写真42:ヒユ科),エメラルドウエーブ(写真43:
シダ科,タニワタリの園芸種),カシワバゴム(写真22),クリプタンサス(写真12),サ
ンスベリア(写真44:トラノオ),シノブ(写真37),シェフレラ(写真45:カポック),
シンゴニウム(写真46:矮性種),スパシフィラム(写真36
),ドラセナ(サンデリアーナ
,コンシンネレインボー:写真42,ゴッドセフィアーナ,アオバサンデリー),ネオレゲリ
ア(写真25),パキラ(写真49),フィカス・アルテシーマ(写真35左),フィットニア(写真
50),フリーセア(写真17,パイナップル科),プテリス(写真51), ペペロミア・オブツ
シフォリア(写真52,53ペペロミアの仲間でも栽培に適さない品種もある),ヒメモンステ
ラ(写真25左),ルメックス(写真54)など。ツピタンサス(写真なし,ウコギ科,シェフレ
ラの仲間)
フィットニアは,意外と低温で冬越しできます。伸びも速くないので,ミニ観葉として適
していると思います。赤やピンク,葉に少し切れ込みのあるタイプがあります。
フリーセアはネオレゲリアと同じ仲間で,着生植物です。根はあまり出ることはなく,筒
状の茎の中に水やりをします。ルメックスはタデ科で,ハーブのソレルの仲間です。
上記以外にも,栽培可能な品目はまだたくさんあると思います。
(写真55) (写真56) (写真57)
(写真58) (写真59) (写真60)
(写真61) (写真62) (写真63)
写真(64)
冬越しの温度に注意が必要な品目です。最低温度が10度以上あればよいと思います。ポリ
シャスはかなりの高温(15度程度以上か?)を必要とすると思われます。 インドシャムラン(写真55),オリヅルラン(写真56),クロトン(写真57),コーヒー
ノキ(写真58),ディフェンバキア(写真11右上),テーブルヤシ(写真59),ヒポエステ
ス(写真なし),フィロデンドロン(写真なし),ポトス(写真60),ポリシャス(写真
61)など。
水やりに注意が必要な品目です。植え付け後,徐々に多湿にならしていけば,栽培でき
る品目もあります。植え付け後1か月くらいは,水やりをしたら容器を傾けて中の水を出
し切ります。水やりは,適期に行い,まだ鉢土表面の粒子が湿っているときにはしません
。
また,植え付け後1か月は,適温下で根の生育を促しておくことが大切で,必ず適期植
え付けをします。
アイビー(写真21),アジアンタム(写真62),イワヒバ(写真なし),グレコマ(写真
なし),プミラ(写真10右),レックスベゴニア(写真63,64)
ペンタスやガーデニングシクラメンは,光が十分に当たる室内でないと,開花状況がよ
くありません。
セントポーリア,ペンタス,ガーデニングシクラメン
実際に栽培した結果,枯れる,落葉が多いなどから,次の品目は適さないと判断しまし
た。栽培していませんが,他にも適さない品目はたくさんあると思います。
斑入りベンジャミナ,ベンガルゴム,コプロスマ,ディコンドラ,アサギリソウ,イチ
ゴ,パンジーなど
★パキラ
植え替えなしでも,年に1回(5月頃)切り戻せば,長く栽培できます。病害虫被害もな
く,とても栽培しやすい品目です。
★ポトス,アイビー,ネオレゲリア,アグラオネマ,ドラセナ・ゴッドセフィアーナ
ポトスやアイビーは,日照が不足する場所では,斑が消えて葉が緑色になります。ネオ
レゲリアは,光が十分当たると葉が赤くなりますが,不足すると緑色になります。白い縦
筋も鮮明になります。
アグラオネマやドラセナ・ゴッドセフィアーナは,日照が不足しても斑が消えにくいの
が特徴です。
★サンセベリア
この栽培方法では,冬季の水やりは問題ありませんが,通常の底穴がある鉢栽培では,
低温期に水をやり続けると,株枯れを起こしやすくなります。12〜3月は,水やりをしま
せん。